ローズレコーズからのお知らせです

ぼくの運営するROSE RECORDSは、いつもぼくの大好きな音楽をリリースしております。 この春も、みなさんにぜひぜひご紹介したい音楽があります。 * * * 森脇ひとみ『庭に眠る夢』 とてもとても、いやはやなんとも、う〜ん、言葉にできない・・・そんな音…

レオス・カラックスとの時間

個人史にとんでもないことが起きてしまいました。 2013年1月28日、いつものように朝仕事場へ行くとスタッフのM女史が「そかべさん、この試写会、今日ですよー」というのです。 彼女が持ってきたのはレオス・カラックス監督の新作『ホーリー・モーターズ』の…

It's a New Day!

みなさん、あけましておめでとうございます。 2013年、今年も素敵な一年になりますように。 去年までのイヤなことや失敗はなるべく忘れて(いいことはできるだけおぼえておきましょう)、あたらしい日々をまた始めましょう。 JB風に言うなら”It's a New Day!…

One Day

サニーデイ・サービスのあたらしい曲、「One Day」です。曽我部恵一BANDのツアーが終わり、前作の「夏は行ってしまった」ができ、ぼんやりしているところにふと顔を出したのがこの曲でした。 弾き語りですぐやってみて(海の家、葉山のブルームーンで演奏し…

近づくほど遠ざかる夏

夏、ですね。 先日8月8日の、サニーデイサービスのワンマンコンサートは、とても充実したものでした。 「夏は行ってしまった」というコンサートタイトルを軸に選曲していくことは、すごく新鮮でした。 ここ数年、サニーデイは三人きりでライブをやっています…

さよならさんかく、またきてしかく。

新潟で活動する大好きなバンド、haikarahakuti。 知り合ったのはもう何年も前だけど、満を持してROSE RECORDSから音源を出せることになりました。 甘酸っぱさと皮肉っぽさとが同居したこの歌にやられっぱなしなのです。 夏が終わる頃には、アルバムをリリー…

昨日のじぶんにおさらばするのさ

仕事場の大掃除。 大掃除は年末にやるもんじゃないと思うがどうだろう。年末に大掃除、なんて決めちゃうから、ぼくみたいな人間は、ああ大掃除しなきゃとなり、それがプレッシャーと化し、果てはついに大掃除できなかったことからの自己嫌悪に陥ったりしてし…

7月へ

明日はツアーの最終日。 最終日とは言え、なにかが終わるわけでもなにかが始まるわけでもないのだけど。 今日は昼間、長女が参加している小学生バンドの練習を見に行ってきた。 もうすぐライブがあるので最終練習なのである。 小学生たちの演奏はとってもた…

夜のお供に

曽我部恵一BAND「サーカス」のMVが完成しました。 今回もぼくが監督をしました。 この曲はイメージを限定したくなくって、なかなかむずかしかった。 こころの中にある初夏の夜を想いながら、夜の東京観光をしながら撮影した。 東京には、まだ、ぼくの知らな…

夏の楽しみ あなろぐ&さにーでい

なかなか素敵なアナログ盤が二枚リリースされます。 すでにアナウンスされていますが、曽我部恵一BAND名義の10インチと7インチです。 10インチはDJヨーグルト&コヤスによる「スウィング時代」と「STARS」のリミックス盤。 ソカバンをいつも応援してくれてい…

遠い渚

『マルグリット・デュラスのアガタ』という映画を観た。 故マルグリット・デュラスが監督した1981年の映画。 新宿の映画館のいちばん前の席で、ぼくは、ひとがだれもいなくなったシーズンオフのビーチに包まれていた。 『アガタ』がどういう作品か解説するこ…

ノース・マリン・ドライヴ

最近は布団に入ると、枕元に携帯を置いて、ちっちゃな音で音楽を流しながら寝る。 こんな梅雨時には、ベン・ワット『ノース・マリン・ドライヴ』あたりがぴったりくる。 そうしていると、遠い昔のことを想い出す。 深夜のラジオを聴きながら寝ていた、10代の…

しもきたざわこんさーと の おしらせ

今月もしもきたざわこんさーとが開催されます。雨が降ろうが、風が吹こうが、雪が降ってもしもきたざわこんさーとはシモキタザワ440という場所で毎月第三木曜日に開催されます。 今月は6月21日木曜日。 出演はぼくと、平賀さち枝さん、そして湯浅湾、の三組…

はれのちくもりときどきあめ

ジョン・カサヴェテス『こわれゆく女』を観る。 愛、その目に見えない確かなものを求め、苦しみの中で生きる人たち。 ここに幸せというものがあるんだと、ぼくは思った。 人生の永遠のスタンダードにしたい映画。ジーナ・ローランズはいつだって愛の亡霊のよ…

えん

いろんな縁を感じた一週間。 * * * イメージフォーラムでカサヴェテスの『ラブ・ストリームス』を観る。 愛を、求めることと失うこと。 140分にわたって、このふたつが表裏一体の交響曲を奏で続ける。 暴力的なまでの諦観、狂気に近い優しさ。 物語りのあ…

日蝕と食パンの朝

現在、ツアーがちょうど折り返しくらい。 ステージで歌を思い切り歌っているとき、日々のいろんなことを忘れることができる。 悩みや、苦しみや、迷いといったものが、自分の力となっていくのを体感する。これはちょっと不思議な感じで、それ以上うまく説明…

Shimokitazawa Concertのおしらせ

ぼくが下北沢440というハコで、去年から毎月主催しているイベントがShimokitazawa Concertです。 毎月、ぼくが聴きたいなと思う人たちに演奏してもらっています。 いろんなタイプの音楽家たちが出演しますが、どの人たちも、その人にしかできない音楽を奏で…

夏の空が見えて・抽象的旅路(四国編)

四国をまわっているともう青空がすっかり夏だよと言っているようで、ずっと春を待ってたぼくはなんだかめんくらって可笑しくなってしまうのでした。 たまに肌寒くもあるのだけど、四国はやはり南国なのだなあと感じる。 果物も甘くてでっかい。 旅のあいだ、…

うつくしき

徳島のホテル。 昼にチェックアウトすべく、ギリギリに目覚める。 当然、遮光カーテンは閉めっぱなし。 だって夕べここに着いたのは夜中の五時。 とにかく、ひらいた文庫本一行読み終わらないうちに、熟睡してしまった。 観念して、ベッドから這い出し、カー…

少数派であるときに

渋谷で、ゴダールの『ありきたりの映画』を観てきた。 当然ながら「ありきたり」の映画ではない。直訳すると「あたりまえの映画」という意味らしいのだけど、なんかぼくの直感としては、「つまらない」映画、と言いたかったのではなかろうか、ゴダールは。 1…

にちようび

街をブラブラしてたら、雷がなって、急にどしゃ降り。 幼児が突然わがまま言って大泣きするように、思い切りひとしきり降ったら、ぱたっと止んだ。 空には、卵パックを下から見たような、クラゲたちが密集してたゆたっているような、めずらしい雲が出た。 な…

もうそろそろ朝

もうそろそろ朝だ。本当は家にいたら子供たちを起こす頃。でもいまは春の雨が降る米子のホテル。 パソコンでキューブリック『アイズ・ワイド・シャット』のサントラを流す。 先日、下北沢のレコファン(閉店してしまうらしい!残念・・・)で300円で買ったCD…

はるいちはるいち

明日は大阪服部緑地野外音楽堂で<春一番>。ここ数年は毎年のように誘っていただいているこのお祭り(フェス?ま、なんでもいいが)に今年も出ることができる。 やるほうも、きくほうも、音楽を心底愛してる大阪人があつまって、みんなで手で作っているイベ…

深夜0時を廻るところ。

深夜0時を廻るところ。BGMはMOS DEF。好きなラッパーはたくさんいるが、この人はなんか、特別。 知的でもあるし、メロウでやさしいところもある。 のんびりしながらも、標的から視線は外さないような、そんな雰囲気。 『BLACK ON BOTH SIDES』というこのアル…

Home and Sweet

いま実家の二階のベッドのうえ。 今夜の高松での弾き語りはホントに楽しかった。急な告知なのに来てくださったみなさん、どうもありがとうございました。 いろんな人が来てくれた。 知ってる人も知らない人もいたけど、みんなどこかでつながってる気がした。…

夏休みの日記

今日、帰省していた家族が東京に戻るので、ぼくの夏休みはいったんここで終了。 そんなわけで、夏休みの日記と言えば夏休み最後の日にまとめて書く、というのが定番なので、それにしたがいつつ。 毎年、夏休みはそうなのだが、家族がまとめて実家に帰ると、…

荒野へ。

曽我部恵一BAND(ソカバン)のレコーディングが始まった。 まだスタジオに入って数日だが、三歩進んで二歩戻るような日々である。 充実しているというべきだろう。 つっかかって転げそうになりながらも、足は動いているという意味で。 バンドは素敵だ。 困難…

神のみぞ知る。

昨日の原宿でのアナログフィッシュとのライブのあと、前野健太くんとてんやで天丼を食べ(てんやの天丼はうまい!)、タクシーで仕事場へ戻ったのだが(仕事をしようと思っていた)、部屋に入り数分と経たないうちに熟睡してしまった。 そして気付くと今日の…

ねえ、外は春だよ。

ニュースでもお伝えした通り、ツアー<SPRING FEVER>のなかの仙台公演がアルバムになります。 どの会場も充実していたこのツアーです、ライブ盤を作るにあたって、どのような方針にしようか、とても迷いました。 各会場のハイライトをつなぎ合わせて作るや…

本になった恋

もしあなたに大切な人がいて、ひょっとしたら自分のことよりもその人のことの方が大事かも、なんてちょっとでも思うことがあったら、ぜひ読んでほしい本があります。 川崎フーフ・著『がんフーフー日記』。 簡潔に言うと、こんなふうな本です。 ある若い(と…