暗く深い海

鈴木慶一さんとのツアーが始まった。
アルバムのテーマになぞらえて、ぼくは航海と呼んでいる。ディープなサイケデリックショウだ。

ここまでプロデューサー/バックミュージシャン的な立ち位置でライブをやるのは初めてだ。
ショウの流れとオーディエンスの顔色をうかがいながら、軌道を作っていく。
これはこれで、ちょいとサディスティックな快感が伴う。
自分はMだと認識していたが、「ドSですねぇ」と心外なことを言われることもあって、SとかMってなんなの!?とか思う。
考えると、Mな自分というのは、相手にSな立ち位置を強要する相当なSだとも言える。
まぁ、いいか。この問題は大海原のように掴みどころがない。