It's a New Day!

みなさん、あけましておめでとうございます。


2013年、今年も素敵な一年になりますように。


去年までのイヤなことや失敗はなるべく忘れて(いいことはできるだけおぼえておきましょう)、あたらしい日々をまた始めましょう。


JB風に言うなら”It's a New Day!"。




最近はこのブログをなかなか更新しておりませんで、楽しみにされている方には、もうしわけないです。


理由がひとつありまして、それは別に日記をつけているからです。


つまり、だれかに見せる前提ではない日記をノートに書いているのです。


人が読むことを想定してしまうと、ぼくはたいへん小心者ですので、いいことや前向きなことや人類にとって素晴らしいことなど、自分が世界に対して理想としていることを中心に書き綴ってしまう傾向があります。


嘘ばかり書いてる、とは言いませんが、まあ、「いいカッコしい」になってしまうわけです。


だからそのノートにはぜったいに人にはお見せできない悩みやアホなことや恨みつらみや欲望などが書き綴られています。(もちろん、あ〜うどん食べたい、、、みたいなことも多分に書いてありますが)




週に何度か、ひとまえで(たいていはお金を払ってきてくれたお客さんの前で)歌をうたっています。


そんなときは、できるだけ、だれのためでもない、じぶんの心から出た歌をすなおにうたいたいと思っています。


かっこつけることなく、上手さをひけらかすことなく、だれかを酔わせてやろうとかやっつけてやろうとかいう下心無く。


そう、たとえるなら、フーテンの寅さんが愛を告白するときのように、まっすぐなトーンで。



でも、ぼくにとって、そうすることはなかなか難しいことでもあります。

なぜでしょう。

それはきっとぼくが臆病だからです。

だれかからきらわれたりするのがこわくて、すなおに表現できず、理想的な表現・中庸的な表現に逃げてしまうのです。


そんなことがいやで、自分の気持ちを偽らずに書く練習をしているところなのです。
(でも日記を書き始めたのは、「なんとなく」からでしたが。今振り返ると、そんな側面もあるかな、と。)


どうせ自分の心は、自分のなかに一個だけしかないのだから。



ときどき、自分の心を歌といっしょにポーンと放り出すことができることがあります。


そんなときはとても気持ちがいいです。
自分が気持ちがいいから、聴いてるだれかも気持ちいいかもしれない、と歌い終えて思えたりもします。


こういうときはたいてい何も考えていません。


社会のことも、家族のことも、今夜の夕食のことも、電気代のことも、道徳的なことも、天国や地獄のことも、音楽のことも、ガスの元栓を締めたかどうかということも、好きなだれかのことも、お父さんのこともお母さんのことも、JBのことも寅さんのことも。


ただ、こどものときに、ひとりぼっちでぽつんといるときのような気分です。
そんな瞬間を思い出しそうになります。


そんなふうに歌っていきたいです。

ずいぶん長々としてきました。このへんで筆を置こうと思います。


最後に、最新アルバム『トーキョー・コーリング』のボーナスディスク(これはライブ会場での手売りとローズレコーズの通販でのみ付いてきます)の最後に入っている「今日のダンス」という曲が、今年の幕開けっぽかったのでアップしてみたいと思います。


年賀状がわりになりましたら、さいわいです。




それと、最後の最後に。


ツアーをやります。日程は以下の通りです。

曽我部恵一BANDのあたらしい音楽がみなさんと出逢いたがっています。

ぜひとも、来ていただきたいと思います。



1/30(水)東京 新代田 FEVER
2/2(土)島根 松江 MIZ
2/8(金)仙台 enn 2nd
2/10 (日) 大阪 ファンダンゴ
2/15(金)名古屋 アポロシアター
2/17(日)福岡 キースフラック
3/1(金)山形 坂田 MUSIC FACTORY



では!