サボテン日記 その１

とても暑かった昨日の朝、ベランダに出てみて、びっくりした。つい「わ！」って声を出してしまったのです。
ぼくは一体何に驚いたのか？
もう写真も見えちゃってるからさっそく言いますが、なんと我が家の古サボテンから突如つぼみのようなものがいくつも生えていたのでした。このサボテン、だれもがほとんど死んでいると思っていたもの。

ここでこのサボテンの歴史をかいつまんでお話ししましょう。

ぼくが以前半年くらい住んだ下北沢の古い一軒家があります。その家に引っ越したときに玄関先に置いておこうと買ってきたサボテンがこれ。
2000年ころのことで、サニーデイ・サービスの最後のアルバムである幼稚園ライブ盤『FUTURE KISS』の内ジャケにもその姿が小田島くんのイラストで描かれています。4本の柱がまっすぐに突き出たサボテンでした。当時、ぼくのまわりではけっこう可愛がられていたのです。
そして今のマンションに越してからはベランダに置かれていたそのサボテン、2年後くらいには30センチほども背丈も伸びました。

しかし、ここで突然の悲劇が起こります。

ある台風の夜、激しい風にあおられてサボテンは植木鉢ごと倒れてしまったのです。その衝撃で3本の頭頂部が折れ、そこから枯れ始めたのです。すごく悲しかった。
ぼくはインターネットなどを駆使して、サボテンの情報を集めました。こういう場合はどういう処置を取ればいいのか？
そしていろいろな情報が得られましたが、結果ぼくは3本のサボテンの折れて枯れはじめたところを勇気を出して切断しました。そうすることによって、そこから子サボ（枝分かれして出てくる小さなサボテン）が生えてくる可能性が結構高いことを知ったからです。

それから約3年、子サボは生えてくることはなく、成長することもなく、サボテンは切断された日となんら変わることない姿をベランダに映していました。水も与えられず、ただそっと放置されていました（・・・悲しい）。しいて言えば、切断面が固く木のようになったことくらい。。。

そしてこの夏の突然のデビュー。晴天の霹靂とはまさにこのことです！
さあ、我が家のサボテンに生えたつぼみ、何色の花を咲かすのでしょう。
すっごく楽しみです。
そして、そのあとこのサボテンは果たして天寿を全して枯れてしまうのか？！さらなる繁栄を見せるのか？！がんばれサボテン、きみの夏がついにやって来た！！

ということで、しばらく定期的に観察していきたいと思います。