2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

えん

いろんな縁を感じた一週間。 * * * イメージフォーラムでカサヴェテスの『ラブ・ストリームス』を観る。 愛を、求めることと失うこと。 140分にわたって、このふたつが表裏一体の交響曲を奏で続ける。 暴力的なまでの諦観、狂気に近い優しさ。 物語りのあ…

日蝕と食パンの朝

現在、ツアーがちょうど折り返しくらい。 ステージで歌を思い切り歌っているとき、日々のいろんなことを忘れることができる。 悩みや、苦しみや、迷いといったものが、自分の力となっていくのを体感する。これはちょっと不思議な感じで、それ以上うまく説明…

Shimokitazawa Concertのおしらせ

ぼくが下北沢440というハコで、去年から毎月主催しているイベントがShimokitazawa Concertです。 毎月、ぼくが聴きたいなと思う人たちに演奏してもらっています。 いろんなタイプの音楽家たちが出演しますが、どの人たちも、その人にしかできない音楽を奏で…

夏の空が見えて・抽象的旅路(四国編)

四国をまわっているともう青空がすっかり夏だよと言っているようで、ずっと春を待ってたぼくはなんだかめんくらって可笑しくなってしまうのでした。 たまに肌寒くもあるのだけど、四国はやはり南国なのだなあと感じる。 果物も甘くてでっかい。 旅のあいだ、…

うつくしき

徳島のホテル。 昼にチェックアウトすべく、ギリギリに目覚める。 当然、遮光カーテンは閉めっぱなし。 だって夕べここに着いたのは夜中の五時。 とにかく、ひらいた文庫本一行読み終わらないうちに、熟睡してしまった。 観念して、ベッドから這い出し、カー…

少数派であるときに

渋谷で、ゴダールの『ありきたりの映画』を観てきた。 当然ながら「ありきたり」の映画ではない。直訳すると「あたりまえの映画」という意味らしいのだけど、なんかぼくの直感としては、「つまらない」映画、と言いたかったのではなかろうか、ゴダールは。 1…

にちようび

街をブラブラしてたら、雷がなって、急にどしゃ降り。 幼児が突然わがまま言って大泣きするように、思い切りひとしきり降ったら、ぱたっと止んだ。 空には、卵パックを下から見たような、クラゲたちが密集してたゆたっているような、めずらしい雲が出た。 な…

もうそろそろ朝

もうそろそろ朝だ。本当は家にいたら子供たちを起こす頃。でもいまは春の雨が降る米子のホテル。 パソコンでキューブリック『アイズ・ワイド・シャット』のサントラを流す。 先日、下北沢のレコファン(閉店してしまうらしい!残念・・・)で300円で買ったCD…

はるいちはるいち

明日は大阪服部緑地野外音楽堂で<春一番>。ここ数年は毎年のように誘っていただいているこのお祭り(フェス?ま、なんでもいいが)に今年も出ることができる。 やるほうも、きくほうも、音楽を心底愛してる大阪人があつまって、みんなで手で作っているイベ…

深夜0時を廻るところ。

深夜0時を廻るところ。BGMはMOS DEF。好きなラッパーはたくさんいるが、この人はなんか、特別。 知的でもあるし、メロウでやさしいところもある。 のんびりしながらも、標的から視線は外さないような、そんな雰囲気。 『BLACK ON BOTH SIDES』というこのアル…