日記

sokabekeiichi_diary2005-09-17

友人よりプレゼントされたラモーンズのボックスセット。
これ、最近CD屋さんのレジに飾られてるの気になって横目でチラ見してたんだよなー。
いやあ、嬉しい。我が青春のラモーンズ

ぼくのラモーンズに関するある記憶。

   *   *   *   *

田舎の中学2年生だったオレは夏休みを使って東京へ一週間ほどの旅行へ来ていた。
目的はレコードを買うため。それと新宿ロフトへ行くためだ。
(両親に対する名目上、本場で受験勉強をするとかの理由もつけてました、ハイ)
国立の親戚のおじさんファミリーの家へ居候させてもらって、ひたすらレコードを買いまくった。
いやー、気持ちよかったねぇ!
毎日ピストルズのTシャツを着て、めちゃくちゃ道に迷いながらも新宿をさまよってた。
そのころはパンクのレコードしか聴いてなくて(この理由は未だもってわからないが)、買ってきたレコードを毎晩おじさんの凄い高級ステレオセットで聴いていた。
特にラモーンズのファーストLPは常に壁に立てかけて飾っていた。
今思うと、相当迷惑な中坊である。

そんなオレにおじさんの奥さん(まあおばさんね、当時は若くてオシャレな洋服の仕事とかしてた)が言った。
「恵一くんってパンク好きなの?」
オレはすかさず答えたね。
「好き!」
おばさんは一呼吸おいてこう言った。
「あたし、パンクってきっらいなんだよねー」
・・・そして沈黙・・・。
部屋のすみの壁にもたれかかったラモーンズの4人が、オレのことを見て笑ってたよ。

(そして新宿ロフトには結局行けなかった。店の前まで行ったが、そうとうビビっちゃったのだ・・・)

   *    *    *    *

数年前、ずっと大切に持っていたラモーンズのLPたちを売り払ってしまった。
何枚かはパンクに夢中の弟たちにあげた。
なぜかそんな気分だったのだ。パンクをハートの中だけのものにしようと思ったのかもしれない。
そのときもファーストだけは売らなかった。いつでも目に見えるところに置いておきたいんだこのレコードは。
なんたって、いつ見てもこの4人はぼくに何かを言いたそうだからね。

ボックスセットを開くと4人の先輩たちが暴れ出す。「よう、元気してたか?」と。
かけ声はもちろん「ヘイ、ホー、レッツ・ゴー!」で。
「オレも死ぬまでロックンロールし続けるっす!一曲目はやっぱ『電撃BOP』でお願いします!」
と、34歳のぼく。

おかえり!我が青春のラモーンズ