日記

東京の空には朝から雨が降っていて、
ベランダが濡れて光っている。

おとといの夜は渋谷でダブルオー・テレサの最後のライブ。物語りの終わり。
最後までバタバタした落ち着きのないステージだった。お別れの涙を拒んだ男の子っぽさが、逆に泣けた。
まるでシナリオの読めない学園ドラマのような生き様だったね。
さようなら、ダブルオー・テレサ。また逢う日まで、逢えるときまで。

そのあと下北沢CITY COUNTRY CITYへ。
向井くんが遊びに来てくれる。レコードを聴きながら、けっこう飲んだなあ。。
ウエケンさんや、セカイイチも来てくれた。
アルコールのお風呂に入ったみたいな気分で帰宅。

今夜は初めてお店のマスターをやった。
人手が足りないのだ。
本当はお客として遊んでたいのだけど、そうもいかず。
昔はバーテンのバイトやってて、めんどくせーなーとか思いながらやりすごしてた。
ロックの道で食えるようになって、バイトもしなくてよくなって、ホントに幸せだと思っていた。
でも今夜また、あの21歳の地平に戻る。
友だちが何組か来てくれる。
お喋りしながら、お酒を作ったりする。
自分はほとんど飲まないので、はっきりしている。
わりかし楽しい。
こういう人生もあるのね。
明け方までこうやって仕事して、後片付けをし、家に帰る。
朝が訪れる前の部屋でギターを弾いて曲を作る。
小雨が降っていて、ベランダが濡れて光る。
もうすぐ朝が来る。

うん、この生活も悪くはない。