ぼくの冬の日々

sokabekeiichi_diary2007-01-22

3日間のライブデイズが夕べで終わった。
札幌のクラブでのライブ、フジテレビ「FACTORY」でのライブ、そして昨日の新宿ロフトでの「ひとり会」。
いやぁ、楽しかった!
出逢えたみんなに、ありがとうを言いたいです。


札幌へはひとりで出かけた。ひとりで空港にいるのって、なんか好きだ。
羽田空港で、ぼくはいつも「万世のかつサンド」を食べる。
その日もかつサンドを買おうと、チェックインしてすぐにそそくさと売店へと向かった。
しかしずらりとならんだ万世のかつサンドの隣に、「銀座にしむら」の手作りかつサンドが。
ちょっと迷ったが、今日ぼくは「銀座にしむら」のほうのかつサンドを選んだ。
どんなもんだろう?と。
歳をとるごとに、どんどん自分の好みを正確に把握しはじめる。「ぼくはいつも決まってこれなのだよ」というのもカッコいいが、ぼくはもうちょっと出逢いたいのだ。今日のふとした出逢いが永遠のものになる、なんて可能性がある日々をもう少し過ごしたい。
そしてぼくは、空港ロビーのベンチに座り,寒そうな冬の空をゆっくりと浮上していくジェットを見ながら、そのかつサンドを食べた。
札幌は雪が降っていなくて、付き添ってくれた女性は「春みたい」って言ってた。


翌日は砧スタジオでFACTORYの撮影。スタジオライブだからお客さんも大勢は入れない。それなのに最後の曲ではフェスみたいに盛り上がった。
テレビは待ち時間が長い。楽屋でぼくはずっと翌日のライブの練習をしてた。
練習をしながら送ってもらったばかりのミュージックマガジンを読む。ぼくが表紙だ。
サニーデイの頃からの自分のアルバムを、いろんな評論家の人たちがいろんなふうに評している。自分の仕事を振り返ることが得意じゃないぼくは、それをパラパラやりながら、「ふんふん、なるほど・・・」と他人事のように自分のディスコグラフィーを眺めて、楽しかった。嬉しかった。


そして昨日は新宿で「ひとり会」。
4時間以上、50曲くらい歌った。
自分が作ってきたたくさんの歌たちに、一曲一曲挨拶しながら歌った。
アレンジとか、演奏とか、どう見せるとかではなく、「歌を歌う」というそれだけに集中しながら、その行為をゆっくりとひも解きながらやった。
最後は自分で感動しちゃったけど、これは一体なんだろう?
もう少し時間をかけて、理解していきたい。


今日も寒いね。
「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」。