リミックス集誕生!


ぼくがずーーーとコンパイルしたいと思っていた作品がやっと完成しました。
その名も『曽我部恵一REMIX COLLECTION 2003-2009』。
タイトルの通り、今までのぼくの曲(ソカバン含む)のリミックスを集めたアルバムです。

大好きなDJの人たちに、ぼくの曲を再構築してもらったらどんなに素敵だろう、という単純にファンの目線から、これまでのリミックスシリーズは出発しました。
そこにはROCKというはっきりとしたジャンルのなかで音楽を作っているぼくが、毎晩フロアのダンサーを相手にしているDJが作るダンスミュージックというジャンルに変換されるとどういう化学変化が起こるのだろう、という実験精神も少々。

DJヨーグルト「ミュージック!」を宇宙をチェイスするようなフュージョンに、FORCE OF NATURE「世界のニュース」をぶっといディスコに、TRAKS BOYSはソカバンの「ほし」をキラッキラのハウスに、CALM「Summer '71」をスピリチュアルなエレクトロジャズに、KAITO「White Tipi」エレキギターが響き渡るディープハウスに、KENTARO IWAKI「テレフォン・ラブ」をオーガニックなアンビエントテクノに、そしてZEEKOはランデヴーバンドの「街の灯り」を黄昏のブレイクビーツに、それぞれ料理してくれました。

どのリミキサーも愛を持って、ぼくの曲からぼくも想像しなかった美しさを引き出してくれました。

そしてこれらのREMIX曲は、ぼくの作品というよりも、まずぼく自身が愉しむものという側面もありました。ほとんどが、アナログ盤のみのリリースだったのはそのためでもあります。
でも、こうやって自分の愉しみをようやくまとまった形でみなさんにご紹介できるのは、とても嬉しいです。
とにかく、大好きな作品集になりました。