公園にて

朝、数日ぶりに次女を幼稚園へ送る。
彼女は眠いのも手伝って幼稚園へ行きたくなさそう。
こういう日がとても多い。
テンションもめちゃめちゃ低い。
あいさつもできない。
アトピーはずいぶん良くなったものの、まだ身体的な問題は抱えている。

この先どうやって彼女を平均的な児童へと導くべきか、毎日悩む。
それともこのまますなおに特徴を伸ばしてやるべきか。

しかしそういうことに本腰を入れて取り組む前にのしかかってくる「生きる」というリアリティ。
それがいろんなことを遠くへと押し流してしまう。


午後は休みにした。

次女のお迎えで再度幼稚園へ。

彼女はぼくの顔を見たとたん、いたずらっぽくにっこりと笑う。
その瞬間にすべてはほどけてゆのだが。



そのあと、園児が皆で遊びに行く公園へ。


ベンチに座り、友だちと連れ立って遊んでいる次女を見ながら、自分が親としてどうあるべきか、なにをすべきか考える。
考えても行動してもいくつもの課題が日々の泡の様に浮かんでは消える。

地面を小枝でつつく次女はぼくのそんな気持ちなんて知らない。


冬の風の凪ぐ瞬間、彼女のことを死ぬほど愛しているという実感だけに支配される。