新曲

新曲に取りかかっている。
ソロ名義で夏にリリースするための曲だ。

この曲ができてもう2年くらい経つけど、ようやく完成しそうだ。
曲が出来上がるまでにこのくらいかかることは、実はよくある。


というか、完成とはなんだろうと思ってしまう。

音源をリリースするとき、送り手も受け手もそこに完成品の幻影を見るだろうが、必ずしもそうではない。

ときにはその曲が発表されてから何年も経ったある日のライブでの演奏が、その曲の完璧な形だった、ということもあるかもしれない。

また、その曲が着想されたその瞬間にもうすでに完成していて、あとはアレンジをこねくり回すうちに、そこから遠のいていく、なんてこともある。

もうひとつの考え方は、歌には完成形なんてない、というもの。
風のようにあっちへ行ったりこっちへ来たり、だれかの唇からまただれかの唇へ。
そんなふうに形や色合いを変えながら流れて行く歌たち。


先日観た小沢健二コンサートでは、いくつかの曲の歌詞やメロディやアレンジが変えられていて、「生きて行く歌」を感じた。


さあ、今日も歌を作ろう。