昨日のじぶんにおさらばするのさ



仕事場の大掃除。


大掃除は年末にやるもんじゃないと思うがどうだろう。

年末に大掃除、なんて決めちゃうから、ぼくみたいな人間は、ああ大掃除しなきゃとなり、それがプレッシャーと化し、果てはついに大掃除できなかったことからの自己嫌悪に陥ったりしてしまうのだ。

毎日いつでも大掃除、というのがいい。


大掃除をして、いろんなことに気づく。いちばん大きいのは、何年も昔に自分が築いた価値観に基づいた環境で、自分が仕事したり生活したりしているんだな、ってこと。
それはそれでいいし、趣味がずっと変わらない人もいると思うけど、ぼくはなんか、窮屈に感じたし、そこから解放されるのは自分内の革命のように気持ちがいい。


これからはなるべく、現時点での自分の趣味や考え方なんかに縛られない環境作りをしたいと思うが、それはそれでかなり難しいことなのだ。



生活環境、部屋や仕事場を考えるときに想うのは、晩年のコルビジェの仕事部屋や、サティのアルクイユの小さな下宿のこと。彼らはいつもミニマルな点に立ち、宇宙を一望していた人たちだ。



そういえば、掃除をしていたらアナログレコードが入ったダンボール箱が出てきた。
数年前にぼくが作ったサティの「ジムノペディ」「グノシエンヌ」をカバーした12inch。
すぐ売り切れてレア盤になっていたから、これを機会にすこしだけ蔵出しすることにしました。
詳しくは週明けにでもニュースにアップします。






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先月の下北沢コンサートでの湯浅湾のライブをアップ。


「ミミズ」は血湧き肉躍るロックンロール活劇または人生劇場。湯浅さんの甘い声に斬り込む楽器陣に興奮する。
個人的には3番の歌詞がすっごくクル。





今月7/19は阿部芙蓉美、djボンスター、曽我部という布陣。

阿部さんの「ハイウェイ」を初めて聴いたとき、瞬時にしてぼくは未だ観ぬ幻のロードムービーのど真ん中に連れて行かれた。





そしてボンスターはぼくらの毎日の想いを何枚ものレコードとスクラッチと針飛びのオーケストラによる交響曲として奏でる。
楽しみで仕方ない夜だ。


動画は彼の以前のグループ「灰汁(あく)」のライブ映像。
現在は解散してしまったが、灰汁も身震いするほど格好良かった。







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サニーデイの新曲が完成した。


タイトルは「夏は行ってしまった」。
久しぶりの感じの曲だ。


8月8日のライブでリリース。CDが付いた7インチシングルとして。
今、この形態が自分的には好きだ。



ちなみに曽我部恵一BANDのサーカスとスウィング時代は今月9日にお店に並びます。







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おまけ


大掃除でへとへとになって帰宅すると、ソファの上にあった紙袋がにっこり。そこでぼくはなんか楽しくなったのだった。







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さらに追記


今夜はDOMMUNEに出てライブをやった。
素敵な時間だった。


ホントは最近、「ツアーが終わりました!」みたいなことをどういうふうに書こうか迷っていたが、やっぱり終わらせてしまうのは残念なので、続いていくほうのことの日記になった。


宇川くん、磯部くん、DOMMUNE見てくれたみなさん、ありがとう!