日記

ツアーが始まり日記を付けるのが滞っていた。なによりステージでぜんぶ出し切っちゃうので、書くことがなくなってしまうのだ。が、それでも付けるのが日記というもの。がんばろう。

今は、札幌のホテルにいる。晴れた空はキンと冷たい。
今日はこのツアーのために、トランクに入れてきた本のことなど。
東京から持ってきたのは、以下の本。
セルジュ・ゲンズブールの伝記『ジタンのけむり』、フェラ・クティの伝記『フェラ・クティ』、そしてL.A.パンクの伝説・ジャームスのバイオグラフィ本。これらを並行して読んでいるとゲンズブールフェラ・クティとジャームスのダービィ・クラッシュの人生が交錯し、訳が分からないだれかが歩んだメチャクチャな人生を眺めているようで、楽しい。
あとは、北山耕平さんの『自然のレッスン』。これは旅の途中に困ったときの手引書のようなつもりで。そして、行川和彦さんが監修した『パンク・ロック/ハード・コア ディスク・ガイド』とタワーレコードが以前出した無料小冊子『TOWER GUIDE TO PUNK』。これらを読んでると、パンク・ロックを大音量で聴いてる錯覚に襲われて気持ちがいい。
で、メインには『旅の終わりの音楽』という本。これはタイタニック号の沈没が始まっても演奏を続けたという同船の楽団のメンバーたちの人生を追った、ドキュメンタリィと小説の中間のような作品。分厚い本なので、これを自分たちの長いツアーとだぶらせつつ読み進めたい。
何はともあれ、旅は始まったばかりである。