日記

富山から金沢へ向けて走るバスの中、セーターを二枚着てマフラーを巻きシートにごろんと横になる。
雨の中ひた走るバスの窓は白くくもり、外の風景はしっとりと黒くホラー映画の最初のシーンのよう。
いや、映画に例えるならこうも言える。未知との遭遇の最初の十分くらい。あのざわざわとした青く深い夜。
今夜の富山でのライブは凄かった。こんなふうになるとはぼくらも期待してなかった。どうもありがとう、最高の夜だ。
もうすぐぼくは車の中で眠るだろう。こうして濡れた夜空を見上げていると、星座に優しく抱かれているような気分になってくる。