日記

今日は朝から金沢の楽器屋さん”ESP”に、リペアに出していたピンク色のテレキャスターを取りに行く。
このギターは、'99年頃に普通の木目だったテレキャスターをピンクに塗り替えたもので、ビジュアル的にはすごーく気に入っている一本だ。ただのピンクじゃなくって薄いサーモン・ピンクでおまけにパール仕様になっている。まるで50年代のアメ車のようにセクシーでポップな色のギターだ。そのころはぼくはパールが大好きで、携帯電話や女の子が吸う煙草のパッケージの色にいつも目が行っていたのだ。だからアルバム『MUGEN』のジャケットもパール・ホワイトなのである。
このギターを久々にツアーで使っているのだが、見た目に反して、やっぱり音色はそんなに気に入ってはいない。どこか硬くてぼんやりとしたトーンなのだ。「このギターはもっとスウィート&メロウな音色じゃなきゃ!」と思っていたぼくは、金沢のESPで出会ったリペアマンの伊藤さんに秘密のピックアップをすすめられた。ふたつで4万円以上するこのピックアップは、しかしギターの音を古き良きメロウ・トーンに変えてくれること受け合いだという。
伊藤さんの人柄に乗っかって、ぼくは躊躇なくピックアップの取り替えをお願いしたのであった。
で、今日の朝出来上がってるというので、お店に着くやいなや愛しのテレキャスターを弾いてみる。アンプは'68年のフェンダー・デラックス・リバーブ。文句ないね。
そしてそして流れ出た音は、ぼくが想像してたとおりのスウィート&メロウ・サウンド。うーん、いい感じ!朝っぱらから脳が溶けそうになったよ。
その後、伊藤さんからぼくの理想の音にさらに近づけるための幾つかの「秘密」の改良ポイントをこっそり教わった。オッケー、さっそく次の街でそれを試してみたいと思います。
この旅のなかでギターの音色もどんどん良くなっていけばいいな。
今夜は岐阜の古いホテルの部屋で、吾妻光良&スウィンギン・バッパーズを聴きながらのんびり過ごしている。GROOVY!!