日記

カウントダウン・ライブのステージは、仕事納めのような、実は2005年の初仕事でもあるので、新曲でも一発やってやろうと思いつつ夕べから新しい曲を仕上げようとジタバタしてる。
しかしこれがなかなかはかどらない。曲ってのはがんばっても出来るもんじゃないのだ。
まったくそれは心してるのだが、なんか悔しい。悔しまぎれに部屋の片付けをしたり、借りて来てた『苺白書』のビデオを観たりする。
部屋を掃除していると当然、昔受け取っただれかからの手紙や、買ったけど忘れてたレコードやらの遺物たちが浮上してくる。宇宙の塵のように。
ためしに昔買ったマディ・ウォーターズのLPをかける。マディが闇を切り裂くようなスライド・ギターに乗せて「オレはフーチー・クーチー・マン」と歌い出す。そこにさらなる宇宙が現れる。無論、いつかだれかがぼくにくれた手紙を開いてもおなじこと。気付けば部屋のなかは幾つもの銀河系が漂う宇宙空間だ。
そんなふうに夜が過ぎ朝が過ぎ昼が過ぎ夕方が過ぎて、そしてまた夜が来た。
その間ぼくはコーヒーを24杯飲んだ。新曲は52パーセント完成した。