日記

sokabekeiichi_diary2006-10-02

昨日、朝からモモと大げんか。
理由はいつもの些細すぎて理由にもならないようなやつ。
しかし我が家は大惨事で本棚は倒れるわ、スタンドライトはボキッと折れるわメチャメチャ。
こどもたちは泣く。
ああ、なんでこんなことになったんだろう。と思っても後の祭り。
起こったことは起こったこと。それはだれにも止められない。
起こるべくして起こったのか、それは神のみぞ知る。
そしてぼくらはいつも後悔の海を泳いでいる。

そのあとPV撮影で千葉へ。とんでもない気分のなかワゴンに揺られる。
車から長いメール。沈黙の中、エンジンの音だけ。
眠くなる。

目が覚めると、目の前には例の灰色の千葉の海岸があった。
まばらにサーファーたち。
どこまでも続く揺れる砂浜。
夏を過ぎ、もうなにもない白い砂の上に、流木や、遊泳禁止の札だけが点々とある。
それが日常の肌に残った小さな傷のかさぶたのように、自然できれいだった。
波の音に心がふと軽くなっていく。軽くなりすぎて、そのうちなくなってしまいそう。
でも、それでいいのだ。
ぼくはきっとこの海岸みたいな気持ちのなか、生きるべきなんだろうな、と思う。

電話して、「ごめんね」とひとことだけ言った。


PVの監督の須藤くんが写真を撮ってくれた。これがいまのぼくだ。