完璧な休日

日曜日には決まって一週間の疲れが出てしまう。
今朝もずっと寝坊して、正午頃にやっとハルコに起こされる。
彼女はぼくにトーストを焼いてバターを塗ってくれた。
それを食べて、ようやく目を覚ます。

今日は一日オフなので、娘ふたりとつるんで出かける。
まずは近所の公園でローラーブレードの練習。
ハルコの誕生日プレゼントがこれである。
滑ってるのか歩いてるのか、そんなノロノロ運転が小一時間。
腹がへったのでCCCに行ってパスタを食べる。
完璧な休日に完璧なパスタ。

そのあとカラオケへ。
娘たちはこのところずーっとカラオケで歌いたがっている。
カラオケ屋はまだ夕方前だというのに混んでいる。
少し待って入室。
とたんに娘たちひたすらに歌う。
堰を切ったようなふたりの歌にあたまがクラクラした。
「パパもなんか歌って」と言われ、本をめくりながら迷っているとすかさず「パパの曲!!」と突っ込まれる。
「パパの曲はカラオケにはあんまりないんだよ〜。カラオケ向きじゃなくてね」と言いそうになるが、気持ちが相当わびしくなりそうなので、いちおう自分の曲を探す。
すると曲数は少ないが、「LOVE-SICK」とかがある。
「LOVE-SICK」を歌うと、ハルコもいっしょに歌ってくれる。
家で自分の曲をかけることはないが、いつのまにおぼえたのだろう。
彼女はこの曲をいいと思ってるのか、付き合いで歌ってくれているのかは分からなかったが、優しいなぁと思った。
カラオケの映像はベタな恋人同士のスケッチ。
それはそうと2コーラス目「夜の仕事/ぜんぜん手につかない/こんなことどうでもいいって/思ってるわけだし」というくだりは、デートの約束があるのに残業を言い渡される男性のシーン。
ここは実は一人称が女性のつもりで曲を作ったので、ちょっとそのギャップに笑ってしまった。
すかさず「なに笑ってんの?」と突っ込まれたのは言うまでもない。

その後、関ジャニ瀬戸の花嫁ゲゲゲの鬼太郎などを三人で熱唱し、退出。


下北沢は夕暮れ。
完璧な日曜日。