水の中の八月

2008年の8月。
こんな日が来るんだなぁ、と思う。
過去を振り返ればあまりにも遠く、未来を向いてもかすんで見えないような。
純然たる、今。
今日は午後ずっと遠雷が聴こえる。
蒸れた空気に支配され、水の中にいるような一日。
息子の名は淳になった。
いい男になってほしいと願う。
ゆっくりと溶解してゆく下北沢の午後5時。
近くに雷が落ちた。