今日歩

日々のウォーキング。
何百回と通った遊歩道に、今日初めて、坂口安吾の記念碑を見つける。
彼はハルコも通う小学校の教師だったことがあるそうだ。
ぼくはその事実を知らなかった。
記念碑にはこんな一文が刻まれていた。

人間の尊さは
自分を苦しめるところにある。
                安吾

無心に歩いていたぼくに、この言葉は青天の霹靂であった。
救われた気分になった。


そして、下北沢の本屋に駆け込み、何冊目かにあたる『堕落論』を買って、事務所に向かった。