夢色
トラッシュキャンシナトラズとのツアーが二本終わり、今日はトラキャンが単独
でアコースティックライブを行なう日。
夕方、仕事をいったん片付け、渋谷へ。
会場に付き楽屋をのぞくと、今夜はなんだかリラックスムード。
セットリストも決めず、お客さんからのリクエストにも応えるそうだ。
ぼくも「なにかリクエストないか?」と聞かれ、昔一緒にレコーディングした
「SNOW」を、と言うと「ん〜、できない」と言われてしまった。
今夜のショウをぼくは客席に座って見た。
今回のツアーは、舞台袖からチラチラのぞくくらいしか出来ないから、なんかぜ
いたくな気分。
透明な風のようなアコースティックサウンドに包まれて夢見心地でいると、「ソ
カべ一緒に歌おう」とステージからお呼びがかかる。
で、ぼくはステージで二曲彼等と一緒に歌った。
この何度聴いたかわからないトラキャンの柔らかい演奏で自分が歌わせてもらう
なんて、やはり信じられない。
実は全部夢で、今におふくろが起こしにくるんじゃないかという想いが、一瞬あ
たまをよぎる。
歌い終えて、また席に戻り、最後までじっくり彼等のライブを聴いた。
本当に素晴らしかった!
明日はついに最終日だ。