I LOVE RAMONES, TOO!

sokabekeiichi_diary2007-10-29

ハワイに行く飛行機の中で読んでしまったこの本。
『 I LOVE RAMONES 』。なんの臆面もないけど、しかし同意せざるをえないこのタイトル。
もう、ホント、飛行機の中で3回くらい泣いた。
しかも3回目は、けっこうボロボロと。


ラモーンズの日本でのファンクラブをずっと続けてきた著者の黒柳さんによる、愛と情熱のドキュメンタリー、というか「青春ラモーンズ日記」とでも言おうか。

ラモーンズが冷遇されていた冬の時代でもある80年代に、NYにラモーンズに逢いに行き、その後ゆっくりと親交を深め、バンドの最期まで看取った彼女の手記は、シンプルで優しくて、まるで友だちに語りかけるよう。そう、ぼく自身に「こんなふうだったんだよ」って喋ってくれてるようだ。
そんなドキュメンタリー、あんまりないよね。

読んでいて、青春の多くをラモーンズにかたむけた作者の輝きがキラキラと伝わってきて、なんかひとつのことにハンパなく熱中することの美しさや厳しさをまた知らされた気分。
そしてぼくは、ムッシュかまやつ氏が「ゴロワーズ」で歌ってるように、「なにかひとつのものに熱中する、そんなときにきみはひとりの人間として幸せな道を歩いているだろう」という金言を想い出した。

そしてそこに命をかけて(ほど深刻には見せないけど)応えていく、対象であるラモーンズのカッコ良さ!
死ぬまでロックし続けようって、今日もまた思った。
そして、「やっぱりラモーンズがいちばん好きだ!」って強く思った。


この本と、ラモーンズの映画『END OF CENTURY』は、「ロックの中で生きる」ってことがどういうことかを、ファンとアーティストの両方にリアルに教えてくれる。