Mother's Day!

公約通り、女房を一日フリーにする日。

ツアーが終わっても連日いろんな仕事が押し寄せ、なかなかどうして休めない。
今日のために昨日は充分寝たつもりが、なかなかどうして疲れがとれていない。

仕事は好きだから、寝ずにやるのも苦じゃない。
家族とだって過ごしたい。家族大好きだ。
「こんど飯食いに行こー」と言って、ぜんぜん行けてない友人多数。。。

これらのことをかんがみるに、やはり機械の体を手に入れるしかない、と思う。
ぼくも銀河鉄道に乗るのだ。
きれいなおねえさんといっしょに旅するのだ。
あぁ、夢がひろがる・・・。


まぁ、そんなこんなで女房を「ゆっくり独身気分味わってこい!なんだったらホテルにでも泊まってきていいぞ」と送り出したはいいものの、あとには赤子一名(男子)、やんちゃな幼児(女子)一名、そして疲れきったオレ一名、が残される。
小1女子は今日は遠足である。

とりあえず家にいてもらちがあかないので、ベビーカーに赤子を乗せ外へ出る。
やんちゃな幼児一名はつねに「だっこ〜」とか「ベビーカーにのる〜」とかぐずる。
そのつどあしらうのだが、なかなかこのへんがストレスです。


下北に到着しCCCへ。
いい感じの週末の昼下がりって感じだ。

スタッフがぼくの様子を見て、「ソカさん寝てないんですか」と問うてくる。
が、「この年になると疲れが一日寝てもとれなくてねぇ。機械の体が欲しくてねぇ・・・」とも言えず、へらへらと半笑いでお茶を濁す
同時に幼児がでっかい声で「じゅーんちゃーん!!!」と寝ていた赤子の耳元で叫び、せっかく寝ていた赤子は絶叫して目覚める。ああめんどくさ。。。
長い一日のためにトモちゃんのパスタで腹ごしらえ!とペペロンチーノを食べ始めるも、子どもたちのことが気になって、ほとんどかき込む感じで終了。あぁこんなに世界一美味いパスタを食べたというのに。

そのあとディスクユニオンへ行くが、やんちゃな幼児はすぐレコードの段ボールに座ろうとするし、ベビーカーはハンパなく邪魔だしで吟味できず。

そうこうしてるうちに遠足から戻る小1女子のお迎えに。
はとバスから降りてくる姉を見て「うみちゃんものるぅ〜」と号泣するやんちゃな幼児。
いちいち面倒をおこすのが幼児の仕事だ。このたぐいのことは今日はすべてスルーさせてもらう。

そのあと早めの夕食に近所のバーミヤンへ。
子どもたちはお子様ランチみたいのを食べる。
ぼくは腹を減らした赤子のためにミルクを作る。
ミルクが出来上がったところで赤子がそれをぜんぶこぼす。
いそいでテーブルを拭く。
小1と幼児はときたまこぜりあいを見せながらも飯を食っている。
スラップスティックコメディーは嫌いなのだ。
自分の人生がそうなるのは本意じゃないのだ。

疲れきってバーミヤンを出る。

漫画雑誌と絵本を買いたいという姉妹の要望に応えるべく、下北沢北口の方のスーパーへ。
けっこう歩く。
夕暮れの下北沢の街は、すごくきれいだった。


絵本を手に、ついに帰宅する。
幼児に絵本を読んであげ、小1は自分で漫画を読み、赤子のおむつを替え、ミルクをあげ・・・そしてそして、ついに「ぼちぼち寝よう!」というセリフを口にできた。

最初はリビングに布団しいて、家族全員で寝ようとするが、姉妹はくちぐちにお喋りして赤子が寝る邪魔をする。
姉妹を追い払い、赤子を寝かしつけ始める。
が、いっこうに寝る気配なし・・・。
最終的には本気の大泣きになる。
これってなんかコツがあるの??
大見栄を切って送り出した手前、女房には電話できず。
だっこしてよしよししていると、一時間くらいしてすーすー言いだした。
まったくこどもって。。。

夜、女房が帰ってくる。
でもリビングで寝てるぼくと赤子を見て、そっと寝室へ入った。
「どうだった!楽しんだか!」と言いたいところだが。
やっと帰ってきてくれた、と半べそ状態のぼく。

父はいつもなさけない。
そして、母は強し。

母の日じゃないが、そんな一日だった。