「愛してる」とか「嫌いになった」とか・・

掲示板にて論争、おおいに結構。
人間好き嫌いがはっきりしている方が良い。
音楽なんでも好きです、なんて人はちょっと信用し難い。
自分の好みがあり、そして一方に他人の好みがある、と皆が認識できる世界なら、わりと平和だ。
小西康陽氏はかつてぼくに「人間が100人いたら、50人はきみの音楽のこと好きだし、50人はきみの音楽が嫌いだ」というようなことをおっしゃった。
なかなかそのことを心からは納得できずにいるぼくであるが、いつも肝に銘じて生き続けたい。
だからできるだけおもしろおかしく、「好きだ」「嫌いだ」言いあおうじゃないの。
(ま、ぼくが傷つかない程度にね・笑)


そんなぼくは、数日前に大量にレコードを売った。何百枚も売ったから17万円くらいの査定額になった。
数年前にも一度、大量にレコードを売り払ったことがある。ぼくのレコードコレクションは、どんどんタイトになっていってる。
今回はバンバン売った。パンクも売った、ヒップホップも、レゲエも、ツェッペリンも、スティービー・ワンダーも、「大っ好き」じゃないレコードは片っ端から売った。
更にはニール・ヤングの好きじゃないアルバムとかも売った。ニール・ヤングという人をぼくは愛してるが、好きな曲もあればそうじゃない曲もある。愛してるからこそ、それを知っておきたい。

いつかはぼくのレコードコレクションは、たった数枚になるだろう。
そのときぼくは、心から大好きな音楽なんてこの世にほんのひと握りだということを知るかもしれない。
そして同時にそこへの愛の深さを知るのだろう。